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支援とお節介の境界線を探して

【支援とお節介の境界線を探して】

8月中旬の 若葉小避難所 閉鎖へ向けて

感謝の深い92歳の 一人暮らしのおばあちゃんが お家へ戻った

次の日 気になって 様子を見にお伺いした

そしたらね 頭から血を出していたよ

庭を片づけていて 転んでしまったって・・・

かかりつけのお医者さんへ いそいで連れてった

幸いケガは大したことなくて 消毒だけしてもらった

避難所生活で 病院に行ってなくて お医者さんや看護師さんと 久しぶりの再会

「お元気でしたか〜?」 「お家はどうですか〜?」

感謝の深い そのおばあちゃんは

「はい〜 おかげさまで大丈夫です〜 感謝しちょります〜はい〜」

丁寧に頭を下げる・・・

いやいやいや・・・

大丈夫じゃないよ〜

お宅を訪問して 見せてもらったらね

二階は 天井が落ちて 屋根の裏側が丸見え

雨もりで床が腐って 抜けそうになっていた

その下のお部屋も もちろん使えないよ

他の部屋は なんとか使えるけれど 壁はヒビがはいり ボロボロ落ちて来るよ

使えないお部屋から 運んだ荷物で 部屋はいっぱい

けもの道のように 通るところの荷物が よけてあった

お風呂場には 雨もりで濡れてしまった 衣服や寝具が 山積みになっていた

✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎

支援とお節介の境界線は

難しいよ・・・

親戚でも ご近所さんでもない

ただの 通りすがりのボランティア

一生そばにはいられないよ

だから 元気に笑顔で 自立してもらうために

手を出しすぎてはいけない

だけど・・・

もっと早く もっとちゃんと 寄り添ってこれば よかったのかな・・・

「大丈夫です〜はい〜」

おばあちゃんの笑顔に 安心してしまって

私は3ヶ月間も 大丈夫じゃない現実に 気づかなかった・・・

支援とお節介の境界線

寄り添った支援の中で

悩みながら 戸惑いながら

正解のない答えを 探しています

もう少しだけ お手伝いさせてね

心が呟いたよ

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